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資金調達の方法

貸借対照表から資金調達の方法を考えると、以下の4つになります。

第一に掛による支払の延期です。通常の商取引においては、仕入代金は掛けで支払われます。たとえば月末締め翌日末払いの支払の場合、取引日から最大資金を60日借入れているのと同じ効果となります。仕入債務による資金調達は通常コストがかからないため、業界内の当社の立ち位置にも左右されますが、大いに利用すべきものです。

企業取引においては、売掛金の取引、在庫の保有が通常です。この場合には、仕入債務と逆の効果が生じます。つまり、在庫を30日間保有していればその期間、また、販売代金を30日間猶予すればその期間資金が寝ることになります。これらを示す指標はCCC(キャッシュコンバーチブルサイクル)と言います。簡単にいうと販売から入金までの日数と在庫仕入から販売までの日数の合計から、仕入から支払までの日数を引いたものを言います。この期間をできるだけ短くすることが資金管理上は良いことになりますが、これについては別記事でふれたいと思います。

第二に借入金による資金調達です。借入による資金調達は、仕入債務と同様第三者からの資金調達ですが、商取引における信用度に付け加え事業計画の作成による返済の見込みの証明や担保や保証が求められます。また、支払利息という調達に対するコストが発生します。

第三に利益による自己資金による調達です。会計上の利益とは期間的ずれがありますが、会社が利益を出せばその分の資金を調達したことになります。当期に計上した利益は、過去に計上した利益と合わせて利益剰余金として貸借対照表に計上されます。節税も場合によっては必要ですが、資金調達の視点からは会社は毎期利益をあげ、利益剰余金を積上げていくべきです。

 最後は、払込資本による調達です。外部から資金を調達する場合には、経営への参加や配当の支払といった資本コストが生じます。なお、この資本コストは損益計算書の費用ではなく税引後利益から控除され、その分利益剰余金の積み立ても減少します。